2020年8月19日(水曜日)

運動のお話「もう年だから…は本当?」

こんにちは、となりのサワコです

毎日暑いですね。
先日、病院の正面玄関入ったところに、冷風機を設置しました。
入口の空気を冷やすことで、院内の空調も効きやすくなったかなと思います。
給茶機もありますので、来院時にお飲み物を持参されていない方はどうぞご利用ください。

熱中症予防には、普段からの運動も大切です、というお話を前回しました。
その『運動』のお話を、今回から不定期で連載していきます!
お伝えするのは、当院リハビリテーション科科長の宮本です。

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こんにちは!理学療法士の宮本です

「もう私80歳よ、運動したって筋肉なんてつくわけないじゃない‥」
「若いころに運動していなかったから、今更、運動して筋肉なんてつかないんじゃないの?」

患者さんや、地域の方とお話ししているとよくこんな言葉を耳にします。

たしかに、20歳の活発な青年に比べれば、そうかもしれませんが、
実は、運動の効果に年齢は関係ないということが、最近の研究で明らかになっています。

従来は、年を重ねるとそれに沿って健康度も下がると思われていました。
しかし最近は、健康度が下がるかどうかは人それぞれで、
活動や運動を行うことで年齢とは関係なく元気でいられるということが分かってきたのです。

さらに、
身体機能が低い人ほど効果があり、この改善効果には年齢や性別の影響が少ない
ということを示している研究もあります。

つまり!
運動は正しい方法で行えば、何歳から始めても、体力に自信のない方ほど効果的なのです!

もう年だから…とおっしゃらずに、一緒に体を動かしてみませんか?

参考文献:
・身体的虚弱(高齢者)理学療法診療ガイドライン
・新井武志、大渕修一・他:地域在住高齢者の身体機能と高齢者筋力向上トレーニングによる身体機能改善効果との関係.日本老年医学会雑誌 43(6), 781-788, 2006-11-25
・E W Busse:Duke University Longitudinal Studies of Aging. Z Gerontol. May-Jun 1993;26(3):123-8

2020年8月13日(木曜日)

熱中症にご注意を!

こんにちは、となりのサワコです

今年の夏は、猛暑の中マスクをつけて過ごさなければならないという、今までにあまり経験したことのないつらい夏になってしまいました。「感染予防」と「熱中症予防(対策)」をしっかりと両立させて、元気にこの夏を乗り越えたいですね!

熱中症は、暑いところや湿度の高いところにいて、
汗によって体の中の水分や塩分が減ったり、
体温が上がり過ぎたりすることで起こります。
いつでも、どこでも、だれでも、かかる可能性があります。
自分は暑さに強いから大丈夫!と思っている人でもかかるので、油断できません。
重症化する前に、対策をしっかりとりたいものです。

熱中症はその症状によって3つの段階に分けることができます。

  • 1度(軽症)…めまい、たちくらみ、筋肉痛、こむら返り、汗をふいてもふいても出てくる
  • 2度(中等症)…頭痛、吐き気、嘔吐、全身のだるさ、暑いのに汗が出にくくなる
  • 3度(重症)…意識がもうろうとする、けいれん、体温が40度以上になる
    (日本医師会『健康ぷらざNo.390』より引用)

熱中症の予防に大切なことは、何といっても水分補給です

マスクをしているとのどの渇きを感じにくくなります。
私も仕事をしていて、何時間も飲み物を口にしていなかった、ということが時々あります。
意識して水分をとるようにしないといけませんね。
水分は、のどが渇いてから一気にガブガブっと飲むのではなく、こまめに飲むのが効果的です。

たくさん汗をかいたときは、塩分も補給する必要があります。
そんな時は、「経口補水液」を上手に使いましょう!みなさん、経口補水液って飲んだことありますか?いろいろなメーカーから様々な商品が出ています。全体的に、しょっぱさが前面に出ているようなお味で、ちょっと飲みにくい…と個人的には感じています。でも、ゼリータイプだとなぜかかなり飲みやすいです!冷蔵庫でいくつか冷やしておいて、こまめに飲むといいと思います!

水分補給のほかに大切なこととしては、十分な睡眠、食事、普段からの適度な運動などが挙げられます。適度な運動をしましょう!…と言うのは簡単ですが、具体的にどんなことをしたらよいか分からないし、この猛暑の中ではなかなか難しいですよね。このブログで近いうちに、おうちでできる簡単な運動を当院の理学療法士からご紹介できたらと思っています!

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