病棟紹介
当院は、急性期から回復期、療養期、終末期まで、症状に適した治療や機能回復訓練を提供するケアミックス型の病院です。
急性期一般病棟(2A病棟)
整形外科・内科の専門的治療や手術、検査などを要する患者さまを対象とした病棟です。
対象
整形外科…人工関節置換術、靭帯断裂縫合術、アキレス腱断裂手術など、関節や靭帯の手術、また骨折全般を中心に手術、治療をしています。当院では脊椎圧迫骨折の患者さまも積極的に受入しております。
内科…肺炎、心不全、がん疾患のターミナルケアを行っています。訪問診療のクリニックの先生方と連携をとり、在宅や施設で療養されている方の内科疾患の入院加療などを行っています。胃ろうの造設や交換も当院で実施しています。
入院生活の特徴
ステージに合わせたリハビリ
手術直後からのリハビリテーションや、入院中の身体機能低下を防止するためのリハビリテーションを充実させています。患者さまの状態に合わせて、在宅復帰、社会復帰に向けて不安のないようしっかりと準備をしてから退院していただけるよう、プランを立てて計画的に実施します。
多職種による細やかなサポート
医師、看護師、薬剤師、リハビリスタッフ、管理栄養士など、多職種で連携をして手厚い体制で患者さまをサポートします。
地域包括ケア病床(2A病棟)
対象
急性期治療を終えた後、「自宅に帰るにはまだ不安がある…」「もう少しリハビリをしてから帰りたい」という方や、普段はご自宅で療養されている方の一時的なレスパイト入院を受け入れています。
他の病棟のように、対象疾患や医療区分のしばりがありませんので、様々な患者さまのニーズにお応えして受け入れることができます。
★レスパイト入院とは、介護者の方の日々の疲れや、冠婚葬祭などの用事、旅行などの事情により、一時的に在宅介護が困難となる場合に、期間を設けて入院を受け入れ、介護者の方の負担の軽減(息抜き)を目指すものです。地域の在宅医療を支えるため、もしもの時の受け入れ先としてご利用いただけます。
入院生活の特徴
在宅への架け橋
リハビリテーションが必要な患者さまには、安心してご自宅へ退院していただけるように、多職種によるチームカンファレンスを実施し、退院に向けて計画書を作成します。それに沿って、家庭環境などに配慮したリハビリテーションの提供をします。
回復期リハビリテーション病棟(2B病棟)
整形外科・内科の専門的治療や手術、検査などを要する患者さまを対象とした病棟です。
対象
運動器疾患や脳血管疾患をお持ちの方を中心に、日常生活に戻れるようさまざまな機能回復訓練を実施していきます。一日の生活全てがリハビリテーションにつながるよう、365日リハビリテーションができる体制を整えています。
入院生活の特徴
在宅復帰・社会復帰を目指して
患者さんの状態に合わせて、家事動作(調理・掃除・洗濯など)や外出訓練(屋外歩行・買い物・バスや電車の利用)など生活に即した支援プログラムを実施しております。
もちろん、これらを実現するための機能訓練も実施し、退院後も地域と社会とのかかわりを深めて社会参加が出来るよう工夫をしています。
充実したリハビリプログラム
1日最大3時間、専門のセラピストによるリハビリテーションを実施します。病院の外に出てリハビリを行うこともあります。
(リハビリテーションの例)
*買い物訓練
リハビリスタッフと買い物へ行きます。
何気なく行っている動作ですが
・商品をとる動作・人に対する配慮・売り場の認識(注意)・金銭管理(計算や財布の利用)・耐久性(ふらつかないか)・荷物をもって移動できるか(バランス)・慣れない場所でも大丈夫か(環境適応)などを確認しています
*調理訓練
退院後に調理が必要な方へ、実際に食事を作ってもらいます。
・準備をする(メニューの立案)・包丁の使用・材料を切る(押さえる)・味付けをする・火の管理・食器や調理器具を洗う等の一連の動作の中から、効率的な作業の提案や、耐久性等の動作確認をしています。
栄養面もしっかりサポート
リハビリを行う上で体重(体組成)管理は非常に大事な要素です。体重が多すぎれば各関節にかかる負担が大きく、また、それだけ多くの筋肉が必要になります。逆に、体重が減ってしまい栄養が取れていないと、運動をすること自体が筋肉を減らす原因になってしまいます。
当院では入院後に体の筋肉量・脂肪量・水分量等を計測し、各患者さんに応じた栄養計画を作成しています。運動量の増加と共に食事量を増やしたり、より筋肉が必要であればタンパク質に注目したりします。
楽しく療養生活を
リハビリをしていない時間も楽しんでいただけるよう、音楽療法や化粧療法、アロマなどのレクリエーション活動をご用意しています。
大きな窓に囲まれた明るい雰囲気の中で、気持ちよくリハビリをしていただけるよう、環境を整えております。
退院前訪問指導
必要に応じてスタッフが実際にご自宅に訪問した上で、家庭での環境や自宅の構造に合わせたリハビリテーションを計画、実施します。 (例えば、普段使用している椅子やベッドの高さ、お風呂のマタギ、玄関の上がりかまち、階段の上り下りなど)
また、在宅生活の実現に向けて自宅の改修が必要な場合はご提案いたします。具体的には、家屋の改修(手すりなど)、福祉用具(ベッド・入浴補助具)などの選定を、リハスタッフ、医療相談員、ケアマネージャー、福祉用具業者等と協力して提案します。
退院後のサポート
患者さまとご相談の上、転院される前の病院や、かかりつけ医の医療機関へ退院報告書や紹介状作を成し、退院後患者さまが困ることのないよう連携をとっております。ご自宅から通院が困難な場合は、訪問医や訪問看護などの紹介も行います。
当院の訪問診療、訪問リハビリ、訪問栄養指導をご利用いただくこともできますので、ご相談ください。
退院までの流れ
医師を始めリハビリ病棟スタッフがチームで入院時評価を行い、患者様に適したリハビリ計画・生活目標を立てます。
医師・看護師・介護福祉士・リハビリスタッフ・社会福祉士、栄養士など他職種のスタッフが定期的に計画の効果を確認し、現状にあったか最適なリハビリや生活動作の指導・支援を実施します。
カンファレンス情報を基に患者様の現在の状況・今後の見通し等を説明し、ご本人様の希望を伺いながら今後の対応や方針を決定します。
患者様個々の状況に合わせて家屋訪問や外出練習、家族様への介護方法指導等を行い退院に向けての準備を整えます。
住み慣れた地域での安全に家庭復帰・社会復帰ができるよう、必要性に応じ在宅サービスへと繋げます。
医療療養病棟(3階病棟・4階病棟)
対象
急性期の治療を終えても引き続き医療的な療養が必要な患者さまや、慢性疾患で継続的に療養が必要な患者さまが対象です。患者さまとご家族の皆さまが一日でも長く平穏な時間が過ごせるような看護・介護ケアを提供させていただきます。
また、当病棟は長期入院だけではなく在宅復帰を目指す病棟でもあります。ご自宅や施設への退院を目標に、その方に適したリハビリテーションと治療を行います。必要に応じてソーシャルワーカーが介入し、施設紹介や介護サービスのご提案をします。
入院生活の特徴
患者さまそれぞれの目標に向けたリハビリ
慢性期の患者さまの生活動作能力の維持と向上と目的としたリハビリテーションを実施しています。リハビリは月に13単位(1単位20分)、ご希望があればさらに追加(自費)することもできます。
四季折々に花が咲く屋上庭園と、広々とした病棟
緑に囲まれた環境にある当院ならではの景色をお楽しみいただけます。お散歩や憩いの場としてご利用ください。(ご利用の際は医師の許可が必要です)また、病棟、病室の造りがゆったりとしており、広いデイルームでのお食事や音楽鑑賞などのリラックスタイムをお過ごしいただけます。