PFC-FD療法

この治療の目的

痛みの改善と炎症をおさえること、そして損傷部位の自己修復能力を促進し、自然治癒に導いていく事です。

◆PFC-FDとは

よく聞くPRPとは多血小板血漿の略です。
血小板は血液中にある細胞で、この成分が損傷した組織の回復を早めていきます。当院で行うPFC-FDはこのPRPを高濃度に濃縮し、成長因子だけを抽出します。この加工をすると、通常のPRP療法に比べて、成長因子が2倍になることがわかっています。
また、フリーズドライ加工をしますので、6か月間保存が可能となり、血液採取後、患者様の都合に合わせて治療を受けて頂くことができます。

PFC-FDの効果

  • 効果は通常は1~2か月程度で出てきます。持続効果は半年から1年ほどです。
  • 骨の形成程度によりますが、約7割の方に効果があるようです。

治療方法

  • 血液を50mlほど(ヤクルト1本分)採取します。
  • セルソース株式会社に血液を搬送し、PFC-FDを作成します。
  • PFC-FDの作製には3週間ほど要します
  • 通常の膝などの注射と同じ方法でPFC-FDを注射します。

※注射したあと、翌日から2割~3割の方に、注射した場所の痛みと腫れが出ることがありますが、この症状は数日で治まります。それ以外の大きな副作用は今のところ報告されていません。

治療後の注意点

  • 痛みを感している間に、安静にし過ぎてしまうと、治療部位が硬くなり長期的な痛みの元になる可能性があります。
  • 注射当日はシャワー 翌日から浴槽に入っても大丈夫です。
  • 注射後、数日間は血流の良くなる活動(長時間の入浴、サウナ、運動、飲酒など)を行うことで、治療に伴う痛みが強くなることがありますが、この痛みが強くなったからと言って、治療効果に差はありません。
  • 関節は細菌に弱いので、注入部は清潔に保つよう心がけてください。

治療の長所・メリット

  • 自分の血液を使用するので副作用がほとんどありません。
  • 自分の血液を使用するので副作用がほとんどありません。
  • 自己修復が難しいと言われる組織でも、修復を促すことが期待できます。
  • 何度でも受けることができます。
  • 関節、筋、腱、靱帯など運動器の大半に対して治療を行うことができます。

治療の短所・デメリット

  • 保険がきかないので高額です。
  • 変形の程度により効果に差があります。
  • 効果が一生続く訳ではありません。
  • 薬物治療や手術療法と比較するといまだ臨床試験のデータが少ないです。(安全面に関してはすでに証明されています)

治療に関する権利

  • 治療を受けることも、受けないことも自由です。
  • 血液を採取して、PFC-FDを注射するまでの間に、治療を中止することも可能です。(ただし、PFC-FDオーター後は、注射されなかった場合でも返金は致しかねます)
  • 治療に関する情報の詳細を知る権利があります。

PFC-FD作製にあたりご理解ください

  • PFC-FDは感染症検査(HIV、HBV、HCV、梅毒、HTLV-1)で陰性の方のみ提供が可能です。
  • 血液検査の結果加工作業ができないとなった場合は血液検査代金のみご負担をお願いいたします。
  • 悪性腫瘍を患っている方や高度の貧血の方はお受けいただけません。
  • 体調の良くない場合や、血液の状態によっては、こく稀に作製が出来ない場合もあります。その際には再度採血をお願いする場合があります。
  • 医療機関から血液輸送時に破損した場合、再度採血をしていただく必要があります。
  • 保存期間を過ぎた場合は破棄させていただきます。(保存期間は半年です)

費用について

  • PFC-FD 198,000円(税込)
  • 血液検査を行い、感染症検査で陽性反応が出た方 16,500円(税込)

同意書の取扱いについて

  • 治療の内容をご確認いただき、同意書にご署名のうえ採血時にお持ちください。
  • 同意書原本は当院カルテ内に保管いたしますが、ご希望の場合は写しを差し上げます。
電話番号0459010025